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賃貸物件の騒音事情



賃貸物件に住んでいると関係のある騒音問題。集合住宅であるがゆえにどうしても気になる問題です。賃貸物件に住んでいる入居者が挙げる住まいの不満として上位に挙がってくる「音」の問題について切り込んでいきます。


1:騒音トラブルは増加傾向。原因はアレ。

2:音の種類

3:騒音対策


 

1:騒音トラブルが増加傾向


賃貸物件に住むにあたって「音」の不満はもともと高いものでした。そこに近年のコロナ禍により在宅時間が増えたことにより、より敏感な問題になりました。


テレワークの拡大によりオンライン会議や在宅での電話対応といった室内で声を発する機会が増えました。本来家にいない時間にも在宅するため日中の掃除機や洗濯機といった生活音が気になるという声が挙がってきています。


実際にお部屋探しの条件として下記の様なお声が増えています。

・高速なネット環境(テレワーク前提)

・遮音性、防音性の良いお部屋

・角部屋や最上階


当店への問い合わせでも、”テレワークで在宅時間が増えたため少し家賃が高くても設備の優れた物件を紹介してほしい”という問い合わせがよくあります。



2:音の種類


生活する中で知らず知らず沢山の音に溢れています。人の話し声や笑い声、テレビや音楽、歩く音から扉の開閉音、お風呂やトイレの水を流す音。挙げるとキリがないほど存在します。特に各戸が寝静まった深夜は音がとても響きます。


そんな音には”空気伝播音””固体伝播音”があります。


空気伝播音は空気を介して伝わっていく音で、人の声やテレビの音、楽器を演奏する音等になります。床下や天井裏、窓の隙間は配管の空気等で音が伝わっていきます。音の発生場所から距離が離れるほど音は減衰し小さくなります。ドアやカーテン、窓といった障害物が多くなれば更に小さくなる。


固体伝播音は、床や壁といった物体を介して伝わっていく音になります。子供が走る音やイスを引く音、扉の開閉等が挙げられます。空気と比べると音を伝えやすく減衰しにくい特徴があるので遠くまで伝わってしまう音になります。壁や床を厚くしても伝わります。


対策として、

★防音

★遮音

★吸音

の3種類が挙げられます。


3:騒音対策


先程上げた”音”に対する対応を紹介していきます。


【防音・吸音】

お部屋の内側・外側どちらからの音も防ぐことを指します。

特に音の出入り口となる窓への対策としてオススメなのが、”遮音・防音カーテン”です。従来のカーテンより厚く作られていたり表面に特殊なコーティングが施工されている物になります。+αとして遮光・断熱効果のアップも期待できます。

空気中の伝わる音を直接遮るので効果的です。


また、防音パネルを設置する事でも同様の効果が期待できます。


【吸音】

防音、防振にはカーペットをはじめとする防音・防振マットをが効果的です。家電の足と床の間に挟むことで動作から発生する振動を軽減できます。



実は部屋の中でスリッパを履いたり、扉の隙間を埋める、家具の配置を変えるだけでも大きく変わることもあります。大きく変更できない賃貸物件だからこそ工夫することが大切です。



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