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賃貸物件の設備について【初期設備】



賃貸物件に住んでいる間にエアコンや給湯器といった設備が故障したり不具合が起こったらどのような対応をしたらよいのでしょうか?また、修理の依頼先やかかる費用は誰が負担するのだろう...?設備の故障時の対応、注意事項について説明していきます。




 

1:賃貸物件の”初期設備”とは?


賃貸物件は、建物そのものやお部屋のすべての設備が貸主(大家さん)の所有物となっています。したがって設備は丁寧に使用・取り扱うことが第一となります。

殆どの場合、入居時には以下のような設備が標準で備え付けられています。


・給湯器

・エアコン

・コンロ

・キッチン,独立洗面台,トイレ,浴室

・照明器具(消耗品である電球や蛍光灯は除く)

・その他お部屋に組み込まれている設備


上記の他にドアや蛇口・排水溝などの細かな設備も初期設備に含まれています。

これらの初期設備については貸主(大家さん)の所有物であるため、勝手に取り換えたり処分することはできません。


具体的にどのような設備が該当するかは”賃貸借契約書”や”重要事項説明書”に記載されていますので契約時だけでなく定期的に確認するようにしましょう。



2:故障・不具合が起こった場合には


初期設備の故障や不具合を発見したら速やかに貸主(大家さん)もしくは管理会社へ連絡が必要です。内容を伝え、必要に応じて修理等の対応を受けることが出来ます。その際の費用については基本的に貸主(大家さん)の負担となります。


よくある設備故障の一例を紹介します。


・給湯器からお湯が出ない

・エアコンが機能しない

・ガスコンロからの異臭

・蛇口の水漏れ

・照明が付かない

・オートロック機械の不具合


特に、ガスや水回りについては他のお部屋に影響を与える場合が考えられますので異常があれば無理に使わず早めの連絡を行いましょう。


また、初期設備についてどの設備が該当するかは”賃貸借契約書”や”重要事項説明”に記載されていますので、定期的な確認をオススメします。







3:自己負担での修理になる場合


★故意・過失の場合


初期設備の修理費用は基本的に所有者の貸主(大家さん)や管理会社の負担となります。

しかし、借主である使用者の故意や過失による故障や破損の場合は借主の負担となってしまいます。不注意で破損させてしまった場合は勿論使用者の責任となります。


例えば、水回りの清掃をせず異物が詰まらせてしまったりエアコンの清掃をせずホコリが詰まり故障してしまう場合などが挙げられます。


★故障した際に修理を自分で手配した場合


故障した際は修理を急ぐあまり、自分で修理の手配や交換をしてしまう場合が考えられます。しかし、基本的に初期設備は貸主(大家さん)・管理会社の所有物ですので許可を得ず修理や交換することはよくありません。


現在の民法では借主の判断で修理業者を手配し修繕依頼することが可能ですが、発生した費用を貸主に請求する際に修理費が相場を大幅に超えてしまうような場合は妥当性が無いと判断され修理費の請求ができなくなってしまいます。


故障が起こった時は焦ってしまいますが、まずは管理会社へ相談しましょう。


★”残置物”の場合


初期設備とは別に、前の入居者が残していった物が”残置物”となります。

例えば照明やミニコンロ、エアコンが挙げられます。

この残置物に関しては貸主(大家さん)の所有物では無いので修理等は自己負担となります。





設備の故障はまず貸主・管理会社へ相談


初期設備の修理費用は基本的に貸主(大家さん)負担となることをご説明しました。

おかしいな?と感じた際は、まず管理会社・貸主へ相談しましょう。




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