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都市ガスとLPガスの違いとは?



日常生活で大切な炊事。近年はIH調理器が増えてきていますが、まだまだガスコンロは健在です。そんな調理に関わってくる”都市ガス”と”LPガス”。基本的に2種類のどちらかのガスが供給されることになります。この違いはご存知でしょうか?それぞれの特徴を確認していきましょう。




 

1:都市ガスとLPガスの違い


日々の暮らしの中で普段使用しているガス。都市ガスとLPガスの2種類が存在していることをご存知でしょうか。このガスについてまずは違いから確認していきましょう。



【都市ガス】


”都市ガス”は、メタンが主な成分の天然ガスや液化天然ガス(LNG)から構成されており、地下のガス管を通じて広い範囲に供給されています。この供給は「東京ガス」「東邦ガス」「大阪ガス」「西部ガス」といった「4大都市ガス会社」が主に担っています。公共料金となるので後述するLPガスに比べると料金が安くなります。しかし、過疎地域や山間部といったガスの配管が通っていない地域では利用することができません。料金の全国平均は約745円~従量課金となります。



【LPガス(プロパンガス)】


LPガスはプロパンガスとも呼ばれ、主にプロパンやブタンから構成される液化石油ガス(LPG)です。ガス管の配管が難しい地域や都市部から離れた市町村、山間部・過疎地域で設定されている事があります。LPガスは建物に設置されたガスボンベにて供給されます。価格競争が起こりにくい為、都市ガスより高い費用になることが殆どです。(首都圏を除く)料金の全国平均は約1,900円~従量課金です。



2:メリット・デメリット


”都市ガス”と”LPガス”は供給体制の違いから毎月の料金も大きく異なります。地域の特性から”LPガス”しか選べない場合もありますが、各ガスのメリット・デメリットを見ていきましょう。



【都市ガス】


都市ガスはやはり毎月の料金の安さと環境に対する負荷がLPガスに比べると低い点がメリットになります。また、お引越しの際の開栓・閉栓手続きがネットで簡単に申し込むことが出来ます。


しかし、都市ガスに対応している地域が限られていることや、災害の発生時に被害を受けた場合、復旧作業に時間がかかることがデメリットとなります。東日本大震災の際は復旧に2ヶ月を要した地域も存在します。関連企業の努力により年々、復旧までの時間は短くなっており、熊本や大阪北部の震災では2週間前後での復旧ができるようです。


また、一戸建て住宅を建てる際のガス管引き込み作業工事には10~15万円程度の費用がかかります。



【LPガス】


LPガスはとても災害に強く、各建物に設置されたガスボンベがあれば使用する事ができます。万が一の災害時にも都市ガスに比べると早い復旧が期待できます。また、都市ガスに比べると約2倍ほどの熱量を持っており強い火力で調理が可能です。(ガス機器によって出力は異なります)飲食店ではLPガスが好まれるようです。


しかし、毎月の料金は都市ガスに比べ約1.6倍高くなり、毎月の負担は大きくなります。ガス会社が建物によって指定されており、ガス会社を変更しにくい点もデメリットとなります。


余談ですが、地下のガス管から引き込む工事が必要ない為、戸建での設置費用が安くなるメリットもあります。




3:ご契約の前に確認しましょう


ガスの供給方式は、必ず重要事項説明にて説明を受けますので入居前までには判明します。


どちらにも良さはありますので、物件選びに迷った際は1つの基準として役立ててみてはいかがでしょうか。
















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